遺書2

マスクをつけていると耳が痛くなってくるので、

そこらへんで痛い痛くないの感覚の確認をしているつもりではある。

自分にまったくお金を使わない日が続いている。

なんか夢心地だ。今日はバイトもない。

やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、

頭がまったく動かない ので今日もお迎えを待つ幼稚園児のマネ

死んだふりして生きているようだ。

 

遺書2

 

エナジードリンクを毎日飲んでいるのはエナジーが欲しいからじゃなくて

単純にあの甘ったるい炭酸が好きなだけ。煙草にも合う。

最近はチャイにもハマっているのでたぶん

なんかスパイスが効いてるのが好きなんだと思う。

好きなものがまだあるっていいことだこの世界にいる理由になるし。

というわけで今日は好きなものの話をする

兼好法師のマネである

 

本がすき

特に、風景描写が詩的なやつがいい

ここではないどこかにトリップできそうなら、もう最高。

 

ちょっと体調が悪い日が好き

元気すぎるとどうしていいかわからないから

少しくらいめまいがしているくらいが最高。

 

煙草がすき

においが残らなければもっといいのに

最近Echoに浮気してるけどハイライトは永遠に最高。

 

男のひとがすき

守ってくれそうだから。何かこわいものから。

大きな手で肩を寄せてくれるとありがたい。

女の子がこわいってのもある。

でも好意はちょっと苦手。どうしていいかわからないから。

 

夜がすき

余計なものなんも見ないですむから。

音がもっと遠くまで響いてる気がするから。

朝とひるは寝ちゃだめなのに、夜は寝なくてもいいから。

 

すきなことを書いていくうち

項目はたくさん出てくるけどちゃんと死にたくなってきた。

美しく死にたい素晴らしい世界は大好きだけど死にたい死にたい

暑い夏が暑いのがすき

夜に合う音楽がすき

星がすき

細い人のうなじがすき

ねこがすき

雨がすき

チョコレートがすき

予定のない日の夕方くらいに、突然集まるとかすき

近しい人とのカラオケがすき

おふろがすき

自然がすき

ふとんを太陽でかわかしたにおいがすき

やることをぜんぶやって布団にもぐりこむ

つめたくてどっしりしていてヒャっとなる

すぐにあたたまる

眠気がこなくて、SNSを何往復もする

バイトがおわる

金曜日の夜

わくわくすること

大好きな人とずうっと寝ていること

ときどき起きて、見つめあったりする

ふざけあって大笑いし合った後に

挨拶みたいなチューをするとき

よるごはん何食べるかについて話し合っているとき

これからどこへ行こう、の瞬間

大きなショッピングモール

深夜のコンビニ

ドラッグストア

治安の悪いバイキング

本屋 ケーキ屋

旅館に入る瞬間

旅行について話し合っている時間

ここではないどこか

本を読みながら誰かを待っている数分間

誰かと心の底から通じ合えた瞬間

ひとりの作業を、別々に、同じ空間でやること

ピアノをひくこと

雨上がりに散歩すること

許される二度寝の瞬間

こわいことがなんもない世界

わたしの、出どころのわからない恐れや不安を

許してくれる誰か

きみ

 

青い水が灰色になってぼやけてざくろが浮かんでてそれでくらす

地球儀に小さい穴が空いてるからテープでそこを丁寧にふさいで

針も糸もねじも持ってないから神様におねがいするしかないから

ただそこにいるだけでいいよって ただ 誰の役にもたてないで

心をあけて赦して愛して全部を受け入れてくれるたったひとりを

ぐちゃぐちゃになって歪んだ世界のままでさがしてるんだきっと

ドロドロに溶けて腐って落ちてはがれかけてる心のままでずっと